日本のイチゴ(苺)の種類と品種の特徴

このページでは、日本の代表的なイチゴ(苺)の種類と品種、それぞれの特徴についてご紹介しています。当サイトのすべてのページは、本文下の総合ページリンクからご覧いただけます。



●一季なりイチゴと四季なりイチゴ

 イチゴ(苺)は、もともと南米のチリを原産とする、野菜の中では数少ないバラ科、フラガリア属の多年草で、低温と短日条件(短い日差しの長さ)による花芽(かが・はなめ)分化や開花・結実のしかたの違いによって一季なり(性)イチゴ品種四季なり(性)イチゴ品種とに分けることができます。

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 いずれの品種の場合でも、一般に私たちがイチゴ(苺)と呼んでいるのは、オランダで品種改良されたオランダイチゴ属というグループに分類されている多年草とその果実(偽果)のことを指しています。


●日本にイチゴが初めてもたらされたのは天保年間

 日本に初めてイチゴ(苺)がもたらされたのは、江戸時代の終わり頃の天保年間(1830〜1844)といわれ、当時日本と交易のあったオランダの商船によって日本に持ち込まれたのだそうです。

 ちなみにイチゴは、赤い実の部分が果実のように思えますが、実は赤い部分は花託(かたく・花床とも)が肥大したもので、植物学上は果実ではないので「偽果(ぎか)」と呼ばれています。そして偽果の表面にある粒状の種に見える部分が事実上の果実で痩果(そうか)と呼ばれています。

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●日本のイチゴはオランダイチゴが原型

 現在日本で流通しているイチゴ(苺)の種類と品種は、18世紀にバージニア種とチリ種を元にオランダで交配されたオランダイチゴが原型と言われ、1899年(明治32)福羽逸人という方によって育成された「福羽」や「ダナー」を始めとして、「あまおう」、「とよのか」、「とちおとめ」、「女峰(にょほう)」、「章姫(あきひめ)」、「紅ほっぺ」、「さちのか」など、日本国内だけでも、数十種類以上のイチゴ(苺)の品種があります。

 では、日本で生まれた代表的なイチゴ(苺)の品種のなかから、人気の高い品種をいくつか選んで、その特徴についてご紹介してみましょう。


●あまおう(福岡県登録)

 「あまおう」は、栃木県産の「とちおとめ」や佐賀県産の「さがほのか」に対抗するために久留米53号との交配で生まれた福岡県産のイチゴ(苺)の品種です。

 登録年は2003年と比較的新しく、果実の一粒が40gにもなる大粒の品種として人気があります。福岡県には、すでに長い歴史を持つ「とよのか」がありますが、現在、福岡では「とよのか」から「あまおう」への交代が進められています。

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 ちなみに、「あまおう」という名前は、「あかい」、「まるい」、「おおきい」、「うまい」といった、「あまおう」の優れた特徴を表すキーワードから名付けられたのだそうです。「あまおう」は、果実の粒が大きく、甘味と酸味のバランスの良い新世代イチゴ(苺)の代表的品種です。


●とよのか(福岡県登録)

 「とよのか」は、「ひみこ」と「はるのか」を交配して生まれた福岡県産のイチゴで、「あまおう」や「とちおとめ」が登場するまで、「西のとよのか、東の女峰」と謳われた、西日本を代表するイチゴ(苺)の品種です。

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 とよのかは、他のイチゴの品種に比べて、やや丸っこい外観が特徴の大粒のイチゴで、適度な酸味と甘み、豊かな香りに人気があります。とよのかは、「あまおう」や「とちおとめ」が主流となった今でも、高い人気を誇る優れたイチゴ(苺)の品種です。


●とちおとめ(栃木県登録)

 「とちおとめ」は、「女峰(にょほう)」、「とよのか」、「栃の峰」を交配させて生まれた栃木県産のイチゴの人気品種です。

 とちおとめは、数多いイチゴ(苺)の品種の中でも、生産量日本一を誇る国産イチゴ(苺)の代表的品種で、女峰よりも果実が大きく甘味が強いのが特徴です。

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●女峰(にょほう・静岡県登録)

 「女峰(にょほう)」は、「はるのか」、「ダナー」、「麗紅」との交配によって生まれたイチゴ(苺)の品種で、かつては、”西のとよのか、東の女峰”とも言われ、今でも日本を代表するイチゴ(苺)の品種のひとつです。

 女峰(にょほう)は、形の良い円錐形の果実と、光沢のある鮮やかな美しい赤い色が特徴で、甘味と酸味のバランスに優れたイチゴ(苺)の品種です。

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●章姫(あきひめ・静岡県登録)

 「章姫(あきひめ)」は、「久能早生」と、「女峰」との交配で生まれた品種で、長く大粒な果実が特徴の静岡県産のイチゴ(苺)の品種です。章姫(あきひめ)は、酸味が控えめで甘みに優れ、柔らかい果実が最大の特徴です。

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