寒さ厳しい冬の季節は、どんなふうにイチゴ(苺)の苗を管理すればいいのでしょうか。このページでは、イチゴ(苺)の冬の管理と寒さ対策についてご紹介しています。
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本格的な冬の訪れとともに、植えつけた時には鮮やかな緑色をしていたイチゴ(苺)苗の葉も、次第に展開が止まりロゼットと呼ばれる、地面に張り付くような姿で休眠に入ります。
初めてイチゴを育てる方には、なんだかこのまま枯れてしまうんじゃないかと不安になるかもしれませんが、これはイチゴ(苺)苗のごく自然な生理現象ですから心配はいりません。
もともとイチゴは寒さに強い植物で、こうした冬の低温(およそ5℃以下)に一定期間当てることで、春からまた元気に生長を始めるのです。
ただ、イチゴがいくら寒さに強いとは言っても、0℃以下の凍結するような寒さのなかに長期間置いておくと枯れてしまうこともありますので、寒冷地などではとくに、簡易温室を利用したり、できるだけ日当たりの良い温かい場所に鉢やプランターを移動するなどの防寒対策が必要です。
ポイント1:およそ5センチ程度の長さに切った敷き藁(わら)などで株元まで土を覆う。露地栽培の場合はマルチングを行う。
ポイント2:プランター(コンテナ)や鉢植えの場合は、冷え込みの強い場所を避けて、日中は陽射しの当たる場所、夜間は氷点下にならない場所に移動する。
マルチングは、土の水分の蒸発の防止、地温の保持、水はねなどによる病気感染の防止などの目的で、、ワラ(藁)やポリフィルムなどを使ってイチゴなどの作物の株元を覆うことをいい、とくに畝やプランター(コンテナ)、鉢などで栽培するイチゴの露地栽培では欠かせない作業です。
イチゴは基本的には寒さに強い植物ですので、暖かい地域ではあれば、冬の間も特別な防寒対策は必要ありません。ただし、その年の気候の変化で、0℃以下の凍結するような寒さが長く続くようなら、上記のような防寒対策も必要になります。
冬のはじめから0℃を下回るような寒さの続く寒冷地や、強い霜の降りるような地域の場合は、上記の防寒対策を必ずやっておきましょう。
ただし、イチゴは春からの活発な生長をするために一定期間低温に当てておく必要があります。その目安はおよそ0℃以上、5℃以下。
どのくらいの期間低温に当てるかは品種によっても違いますが、一例として挙げると、栃木県原産の一季なり(性)品種の「女峰」はおよそ200時間、同じく一季なり(性)イチゴ品種の「宝交早生(ほうこうわせ・兵庫県原産)」の場合は、300時間〜400時間といわれています。(出展: NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12ヶ月・イチゴ/矢部和則著)
イチゴを育てていると、どうしても寒い場所に置くと良くないように思えたり、収穫を急ぐ気持ちから暖房の効いた室内に置いたりすることもあるようですが、基本的には冬のはじめから1月中は戸外の5℃以下の環境で寒さに当てると考えておきましょう。
イチゴは春からの収穫のためには、5℃以下の低温に一定期間置くことが必要だということに気をつけてくださいね。当サイトでは、植木鉢やプランターを使った家庭菜園で作る、おいしいイチゴ(苺)の育て方をご紹介しています。
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