四季なり(性)イチゴの性質と特徴

 このページでは、イチゴ栽培に欠かせない基本的な予備知識、「四季なり(性)イチゴの性質と特徴」についてご紹介しています。

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●四季なり(性)イチゴとは?

 すでにご存知のように、イチゴには様々な品種が数多くあります。そうした栽培用として育てられているイチゴはすべてバラ科フラガリア属に分類される仲間という点では共通していますが、自然の条件下で栽培されているイチゴには、年に1回、5月〜6月に果実をつける「一季なり(性)イチゴ品種」 と四季を通じて果実をつける「四季なり(性)イチゴ品種」とがあります。

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 基本的には、春先に収穫の旬を迎えるイチゴの品種が一季なり(性)イチゴ品種。それに対して、真夏や真冬の時季を除いて、温度(気温)や日長条件(陽射しの長さ)にあまり左右されずに花芽(かが)分化が行われ、次々に開花・結実し収穫できるイチゴが四季なり(性)イチゴ品種です。

 四季なり(性)イチゴ品種は、夏の頃にはいったん花芽分化や開花・結実が鈍くなりますが、寒冷地や高地などの夏の間も涼しい気候の場所であれば、真夏でも花芽分化が続き、開花・結実を経て収穫できるという特徴があります。

 具体的な品種でいえば、夏の暑さに強く、春から秋まで長期間収穫できるイチゴとして知られる「夏姫」、北海道原産の「ペチカ」、愛知県の「天使のいちご雪うさぎ」、東京都の「純ベリー2」などが四季なり(性)イチゴの代表的品種です。


●四季なり(性)イチゴ品種と一季なり(性)イチゴ品種の違い

 一季なり(性)イチゴ品種と四季なり(性)イチゴ品種は、どちらも多年生の植物で、生育に適した環境であれば何年も生育することができます。

 ただし、一季なり(性)イチゴ品種と四季なり(性)イチゴ品種とでは、花芽(かが)分化(花芽形成)のしかたや開花・結実の条件が違います。

 花芽形成についていえば、四季なり(性)イチゴ品種は、日長に関係なく、温度が15℃〜30℃の範囲で花芽分化が行われ、長日で花房の数が増える特徴があります。ですから、春に苗を植えつけると、夏前から次々と開花・結実して収穫ができるというわけですね。

 四季なり(性)イチゴ品種のこうした性質から、四季なり(性)イチゴ品種は、一季なり(性)イチゴ品種が収穫を終えた後の端境期にあたる夏から秋にかけて収穫できるため、夏季の時季が比較的冷涼な北海道などで盛んに栽培が行われています。

 四季なり(性)イチゴ品種は、一般的には4月頃に苗が出まわり、植え付け後の初夏には旺盛に茎葉を生長させます。そして温度(気温)や日長条件(陽射しの長さ)に関係なく花芽を作り、開花・結実します。そのため、四季なり(性)イチゴ品種は、収穫期が長く、年間を通して収穫することができます。

 それに対して、一季なり(性)イチゴ品種は、気温や日長条件によって花芽分化が始まり、「一季なり」という呼び名の通り、(促成栽培を除けば)春先に一度だけ開花・結実して収穫期を迎えます。

 また、一季なり(性)イチゴ品種は、果実が比較的大きく糖度も高く甘い傾向がありますが、四季なり(性)イチゴ品種は、果実がやや小さく、酸味が強めで、最近では糖度の高い甘い品種や大玉の品種も登場していますが、一季なり(性)イチゴ品種にはまだ及ばないという違いがあります。

 そうしたことから、早めに収穫して追熟が可能な一季なりイチゴと違って、四季なり(性)イチゴ品種は、真っ赤に熟したところを収穫するという違いもあります。

 さらに、四季なり(性)イチゴ品種は、一季なり(性)イチゴ品種と比べると開花のピークがはっきりとせず、少しずつ花を咲かせ、そのつど果実をつけていくという違いや、栽培する上での違いとして、四季なり(性)イチゴ品種は、収穫期が長い分、年間を通して人工授粉やランナー掻き(伸びてくる匍匐枝の除去)が必要になるという違いもあります。


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